真夏のマーメイドです。

アンナは小さな村の診療所に勤めている。
目がまわるような忙しさだ。
そこへ、幼なじみのサムがロンドンから戻ってきた。
彼は今ではテレビ番組に出演する有名な医師になっている。
仕事を手伝ってもらえるのはありがたいけれど、サムがそばにいると、どうしても落ち着かない。
ほかの人にはやさしいのに、わたしにだけは冷たいし、癇に障ることばかりするから。
今も、サムは番組のために診療所を撮影すると言い出した。
彼と一緒にカメラの前でほほえむなんて、冗談じゃないわ!運命とは皮肉なものだ、とジェームズは思った。
イギリスに戻って最初に会ったのが、よりによっていちばん会いたくない女性だとは。
二台の馬車がすれ違い、あやうく衝突しそうになった。
その相手の馬車に乗っていたのが、誰あろう、七年前に婚約しておきながら、彼を捨てて、父親ほども年の離れた金持ちと結婚したアリシアだったのだ。
気絶した彼女は今も変わらず美しく、ジェームズはついときめいてしまった。
彼は苦い思いを噛み殺し、そっと彼女を抱き起こした。
サラ・ハンターは理想の花嫁候補として社交界でもてはやされている。
しかし彼女には別の顔があった。
今夜も寝室の窓から抜け出し、男装姿でロンドンの裏通りをひた走る。
ある筋からの依頼により失踪した子どもたちの行方を捜しているのだ。
ついに手がかりとなる人物の尾行を始めたとき、イーサンという男にじゃまをされた。
それ以来、行く先々で彼とでくわす。
不審に思ったサラは、逆にイーサンの周辺を探ろうと思いつく。
霧雨の中、“夜のレディ”の追跡が始まった。
アニーは仕事でカリブの島に立つ城を訪れた。
雇い主はヨーロッパの著名な一族の御曹子ニコラス。
彼が事故で負った脚の傷を治すのが彼女の役目だ。
ニコラスの心は閉ざされ、態度も冷淡で厳しかった。
二人でリハビリを続けるうちに、彼の傷はほぼ回復した。
次はなんとしても心の殻を破ってあげたい。
彼が健康を取り戻した今、解雇される日も近いはずだ。
嵐が近づき人々が避難するなか、アニーは城に残ることにする。
ニコラスと二人きり…彼女はこの一夜に懸ける決意を固めた。
エマは生まれてすぐに捨てられ、里親の家を転々としてきた。
ある日、彼女が働く店にフリンという名の男性が現れて、彼女は実は大富豪フォーチュン家の相続人だと告げられる。
なかば強引に事実を受け入れさせられ、違和感を覚えつつもエマは富豪一族の一員となった。
親戚の集うパーティが開かれることになり、広い屋敷で道に迷い、情けなさに落ち込んでいると、聞き覚えのある低い声がした。
「君をさがしていたんだ」目の前に、官能的な笑みを浮かべたフリンが立っていた。
続きはこちらから⇒ttp://www.ebookjapan.jp/shop/book.asp?sku=60012680